当研究室は、脳神経外科領域の先端治療を開発するというミッションのもとに2018年5月に発足いたしました。脳神経外科と協力しながら、ベッドサイドから必要とされていることを抽出し、新しい治療開発のテーマとしています。

 現在までアポトーシスの基礎研究から、流体力学・医療機器開発・新規薬剤開発や幹細胞治療など様々なテーマに取り組み、そのいくつかは治験に導出するところまで進んでいます。

 基礎研究から、臨床につなぐまでには困難が伴いますが、それに取り組む人材を育成し、少しでも世の中を変えていきたいと思っております。興味がある方はお気軽にご連絡いただければ幸いです。

 また、当分野は、臨床へのアクセス性が良いことも大きな特徴です。せっかくいろいろ開発しても、なかなか臨床への道筋が見えない、というような事例を耳にしますが、当分野は教授・准教授が現役で手術をしている脳神経外科医であり、臨床の場での課題探索から開発、さらには臨床応用まで一貫して取り組める環境にあり、また臨床にまでつなぐまでの経験もあります。

助教のSherif Rashadは、研究室発足当時から研究を支え、次々に新しい技術を導入して研究室のactivityを高いものに保っています。

 下記の如く、医工学研究科および医学系研究科の2つの研究科を兼任しております。どちらの研究科を選択しても、実施できる実験に大きな違いはございませんが、医工学研究科を選択すれば医工学の修士/博士、医学系研究科を選択すれば医学の修士/博士を取得することになります。

 2021年からは、新妻は「東北大学Muse細胞臨床研究寄附研究部門」ならびに「東北大学くも膜下出血診断・治療開発寄附研究部門」の教授を兼任し、そちら側のスタッフとも共同して、外国人留学生を積極的に受け入れながら研究を進めています。新規治療開発や、深堀りした研究に興味のある方は、お気軽にお声がけください。

東北大学大学院医工学研究科 神経外科先端治療開発学分野
東北大学大学院医学系研究科 神経外科先端治療開発学分野 新妻邦泰